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東洋医学の考え方②

◯五行学説◯
五行とは、木・火・土・金・水の五種の物質で、中国の古代人が日常生活とその生産活動の中から不可欠の基本物質として認識していたもので、五行間に働いている関係を人体や自然界に当てはめ法則化していました。
上記の画像はその関係性を表しています。
木は火を作る材料で、火は燃えた後に灰(土)となり、土は鉱物(金)を含み、金は水を引っ張ってくる、水は、木を育てる。このような関係で循環している。このように1方向に産む関係は、相生関係と言います。
また星の方向に向かって伸びる矢印は、五行の一つが特定の相手を抑える役割をしています。これを相剋関係と言い、相生・相剋の関係でどのような事象(自然界・人体に起こる体の変化)も調節機能が働き、平衡が維持されています。


(木-肝、火-心、土-脾、金-肺、水-腎)
鍼灸治療は、脈診や腹診など体からのサインを見たり触ったりして確認します。例えば腹診は、画像のように割り当てた各部位を触り、硬さや痛みなどの症状を把握します。今回の五行の関係に加え前回(https://shinkyu-taihei.com/blog/toyo1)の陰陽論と組み合わせて、治療方針を決めています。

治療後は、再度腹や脈状態を確認して正常な状態に戻れば、体に起こっていた痛みや不調も改善すると考えられています。

鍼灸を初めて受ける方で、痛むところに鍼をしてもらえなかったと言われる方に出会う事があります。
もちろん施術者側の十分な説明も必要ですが、今回のような東洋医学の観点からのアプローチもあると知ってもらえたらと思います。

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